国際線に搭乗の際に行われる入出国審査。
パスポートを提出してスタンプを押してもらうやつです。
並んでいる時は面倒だなと思っている人も多いと思いますが、いざ旅行から帰ってきた際にパスポートを開いてみると、そのスタンプを見て思い出に浸るみたいなことを経験している人も多いんじゃないでしょうか?
そんな入出国審査がどんどん自動化されていることをご存知でしょうか?
私も先日の旅行帰りで成田空港を利用した際に、自動ゲートから出てくださいと空港職員に案内され利用しました。
新たに本日から羽田空港の出国にも機械が導入されたようなので、初めての方が戸惑わないように顔認証ゲートについておさらいしておきましょう。
顔認証ゲート導入の目的
観光立国の実現のため、訪日外国人旅行者数を2020年に4,000万人、2030年に6,000万人とすることを目指し、様々な取組が行われているところ、顔認証技術を活用して日本人の出帰国手続を合理化し、より多くの入国審査官を外国人の審査に充て、審査の厳格さを維持しつつ更なる円滑化を図ることを目的とするものです。
日本人向けのゲートであり、入国審査官を外国人対応に充て、日本人はスムーズに入出国させることを目的としているということです。
「顔認証ゲート」の運用開始日や開始予定日
上陸審査場(日本人の帰国)
成田国際空港(第2/第3ターミナル):2018年6月11日(15台)
成田国際空港(第1ターミナル):2018年6月18日(16台)
羽田空港:2018年7月9日(10台)
関西国際空港:2018年7月23日(12台)
中部国際空港:2018年7月30日(6台)
福岡空港:2018年8月9日(5台)
出国審査場(日本人の出国)
成田国際空港(第2/第3ターミナル):2018年10月3日(14台)
成田国際空港(第1ターミナル):2018年10月22日(16台)
羽田空港:2018年10月31日(13台)
中部国際空港:2018年11月7日(9台)
関西国際空港:2018年11月21日(15台)
福岡空港:2018年11月28日(6台)
新たに本日から羽田空港の出国でも自動ゲートが対応したそうです。
顔認証ゲートの利用に当たっての留意事項
①顔認証ゲートのご利用に当たっては
・IC旅券をお持ちであること
・お一人で機械の操作ができること
・身長が135cm以上であること
が必要です。
②顔の画像の照合による本人確認ができないなど、何らかの理由で顔認証ゲートが利用できない場合には、お手数ですが、審査ブースで手続を受けてください。
③顔写真を撮影する際、帽子、サングラス、マスクを身につけていたり、前髪が目にかかっていたりすると、顔の画像の照合を妨げる原因となってしまいますので、撮影が始まる前に帽子等を取り外してください。
顔認証ゲートの操作方法
①旅券の読み取り
青色のLEDが点滅している旅券リーダに,IC旅券の顔写真のページを開き,裏返して置くと,機械が自動的にIC旅券の情報を読み取ります。
②顔画像の提供
顔認証ゲートの内蔵カメラで顔写真を撮影します。撮影が終わるまでしばらくの間まっすぐ前を向いて静止します。
(注)帽子・マスク及びサングラスは外してください。又、前髪が目にかかっていると照合を妨げることがあります。
③ゲートの通過
顔認証の処理が完了し、問題がなければゲートが開き、通貨することができます。
顔認証ゲートを利用した場合には、入国審査官から証印(スタンプ)を受ける必要がありません。なお、証印(スタンプ)を希望される方は最寄りの職員にお問い合わせください。
実際に私も先日の旅行で初めて利用しましたが、時間がすごく短縮されたようには感じませんでした。
パスポートの置き方や顔写真撮影に戸惑っている人も多く、結構時間がロスしていたような印象です。
これが当たり前になればもっとスムーズになるとは思いますし、何よりも目的としているのは時間短縮ではなく、検査員の外国人対応ですからね。
こちらは登録の必要はないので、基本的には大人の方であれば考える必要もなく利用が出来ると思います。
スタンプ好きは注意が必要
自動の顔認証ゲートを利用すると、パスポートのスタンプは押されません。
私はそこまで多く海外旅行に行っているわけではないので、パスポートのスタンプが貯まっていくのをどちらかといえば楽しんでいる方です。
自動ゲートで押されるスタンプは日本のもののみなので、まぁなくてもいいかなといえばそうなのですが、いつ日本を出て、どこの国に行ったというのはスタンプがないと忘れてしまいがちです。
スタンプ好きの人は面倒なのですが、近くの職員の方にその旨を伝えて別途押してもらってください。
詳しくは法務省のサイトに情報が載っていますのでご確認ください。
まとめ
顔認証ゲートに限らず、人件費の削減や効率化を目指した自動化というのはどんどん進んでいます。
もちろん良いところも多々あると思いますが、なんとなく数十年生きている立場としては便利な反面、味気なさというのも感じるようになっています。
若い人からすれば当たり前のことであり、逆に年配の方からすればあえて合わせていかなければならないような状況にある為、この顔認証ゲートも知らないという訳にはいきません。
上記の操作方法を確認して、実際に入出国の際に戸惑わないようにしていただけたらと思います。